大好きなコーヒーでも・・・

最終更新日:

今年2025年は、仮に和暦の元号である昭和に置き換えると昭和100年に当たるとのこと。
そして、昭和とは昭和天皇が在位した昭和64年1月7日までのこと言います。

その60余年を前期後期と2つに分けると、私は前期の時代に生まれたことになります。
戦前戦後とはまさに昭和の時代を指し、この時代には世界恐慌、第二次世界大戦(太平洋戦争)などマイナスの要素を含んだ悲惨な出来事が多くありました。わが国はこうした戦後の貧しい時代を乗り越え、高度経済成長を遂げることが出来たのも昭和という時代でした。

しかしながら、私がまだ幼いころは戦後の傷跡が至るところにあり、横浜の本牧辺りでは進駐軍の兵隊をよく見かけたものです。日常生活のなかに戦後は依然として存在していたことになります。
彼らは本牧周辺の一等地を軍施設や自分たちの住宅として占領し、私たちとは比較にならないほどの派手な生活をしていたのです。食生活でいえば、彼らはケーキやチョコレートなど、当時日本ではほとんど手に入らないお菓子類を普通に食べていたのです。
世に言う「ギブ・ミー・チョコレート」とは、この頃日本の子供が米兵にお菓子を欲しがるときの常套句でした。
それ程に、彼らとの格差は大きかったのです。

アメリカンライフ

とは言っても、悪いことばかりではなく、本牧という地の利で彼らの生活物資が、一部どこからともなく私たちに巡り巡ってくることがあったのです。その中にコーヒーがありました。

当時、コーヒーという飲み物は贅沢品で、日本人は飲む習慣はなく、飲むことは到底できなかったのです。
当時流布した噂では、「コーヒーを飲むと知能が遅れる」なんてまことしやかに囁かれていたこともありました。そのため、子供はコーヒーを飲むことは禁止で、わが家もその例外ではありませんでしたが、それほど厳格ではなかったので、私はそこそこ飲むことができました。

やがて、小学校の高学年になるころには、わが家の内部規制(?)はほとんどなくなり自由に飲めるようになったのです。
インスタントコーヒーが日本で流行りだしたのもこの頃と記憶していますが、わたしが最初の頃に飲んでいたのはパーコレーターという器具で沸かした本格的なコーヒーだったので、インスタントコーヒーでは幾分物足りなさを感じましたが、手軽さではインスタントが優り、その後はインスタントコーヒーが世間一般の主流になっていきました。

大学時代、喫茶店でアルバイトをしたことがあり、その頃からコーヒーに対してのコダワリが強くなり、サイホンやドリップなど様々な淹れ方を覚えていきました。イタリアの家庭には必ず一台はあると言われているエスプレッソコーヒーを淹れるための「マキネッタ」といコーヒーメーカーも試したことがあります。
更にコーヒー豆にもコダワッたのは当然のことでした。とは言っても、コダワリは購入するときに豆は挽いてもらわず、豆のままで購入するというだけのことなのですが。ちなみにストレートの豆では酸味が持ち味の「キリマンジェロ」が、昔から私のお気に入りです。

エスプレッソコーヒーマシン「マキネッタ」
エスプレッソコーヒーマシン「マキネッタ」



コダワリと言えば、こんな一例もあります。夏の暑い日に喫茶店に入っても、アイスコーヒーではなく、ひたすらホットコーヒーを注文するというコダワリだったのですが、勿論Tシャツの中は汗だくだったのは言うまでもありません。
それはある種の信念のように続けていましたが、いま思えばまだ若かったのだと思います(いまはアイスコーヒーも時折は飲んでいます)。

アイスコーヒー
変なコダワリから遠ざけていたアイスコーヒー

ただ、私のコーヒーに対するコダワルには、ある理由があるのです。
私にとって、コーヒーは一種のクスリ的役割があるからです。クスリと言っても危ないクスリではありません。
その昔、夏の軽井沢に車で出かけた時のことです。その日は梅雨のようなシトシト雨が朝から降っていて、私は夏風邪をひいたのかと思えるほどに朝から頭痛がひどく体調が良くありませんでした。そこで一息つこうと旧軽の軽井沢銀座近くの喫茶店に立ち寄り、一杯のホットコーヒーを飲んだとたん、私の頭痛はアッという間に消え去ったのでした。そう言えば、その日は朝から車の運転でコーヒーを飲んでいなかったことに気が付きました。
そのとき私は自分自身のことを完全に「コーヒー中毒者」だと思いました。その一件以降、何度か同じようなことがあり、その決めつけは確信へと変わったのでした。

そんな訳で、私のコーヒー遍歴は紆余曲折あって、ほとんどの淹れ方を体験してきましたが、現在はドリップ方式に落ち着いています。
その理由はドリップ方式の場合、淹れ方も、器具も、そして後片づけも他に比べて楽だからです。その上、美味しく淹れられるですから、これに越したことはありません。

ところが、コーヒー大好きな私ですが、ここ数年困ったことが生じてきたのです。
昔から、コーヒーには二大弊害があることはよく言われています。そんなことから、好き嫌いが両極端の嗜好品であることも知られています。
弊害の一つが「コーヒーを飲むと夜眠れなくなる」という現象と、もう一つが「コーヒーのカフェインがもつ利尿作用」です。
前者は前述の私の事例のように良い方向に作用することもありますが、後者の場合は頻尿や脱水症状につながることもあり厄介なのです。

最近の私は、ここだけの話この頻尿に悩まされているのです。若かりし頃は上記の二大弊害のいずれにも該当しなかったのに、老化とともに身体の抵抗力、持久力が衰え、カフェインの弊害が真面に襲いかかってきたのかも知れません。
「歳はとりたくないもんだ!」とツクヅク感じます。ちなみに「コーヒーを飲むと夜眠れなくなる」という症状が、私にはまったくの皆無なのが不思議でなりません。夜眠れないのも困ったことですが、そちらの方は大丈夫なようです。
そんな訳で最近は、午後4時以降はコーヒー関連の飲み物はご法度にしているのですが、何ともつらく厳しい日々が続いているのです。

最後までお読みいただきありがとうございました。
by DaVinci-like

\ 最新情報をチェック /