ソフトウェアのアップデートとIT書籍
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今更ながら、昨今のAIの進化には驚くばかりです。
それはAIのパフォーマンスもさることながら、その進化のスピードに関してもです。
チョッと気を抜いていたら、時代の流れに取り残されてしまうのは必至の現代社会と言えるでしょう。

思うに、現在のデジタル社会の幕開けと言える1995年の「Windows 95」の登場の時も、ボクは出遅れという苦い経験しました。
当時、「Windows 95」OS搭載のPCは、人並みのタイミングで購入しましたが、自分自身もインターネットへの関心、期待もそれほどなかったため、回線料とプロバイダー料が高額だったこともあって、インターネットの利用は控えていたのです。
と言うか、当時はインターネットそのものが何なのか全体像もつかめなかった訳で、その可能性など一部の開発者の人たちにしか分からなかったと思います。
あの頃は専らボクは、スタンドアローンでエクセルやワード、そしてWindowsOSの基本機能を覚えることに夢中になっていました。
それから一年ほどして、周囲の影響とインターネットの便利さと必要性を認識し「ニフティーサーブ」(*1)というパソコン通信サービスに加入しました。その後インターネットへと移行していったのですが、後塵を拝した感は否めませんでした。
そして現在の人工知能AI(Artificial Intelligence)ですが、ここでも私は判断を誤りました。
幼いころ「鉄腕アトム」や「エイトマン」などのマンガの影響か、人工知能という言葉にアレルギーがあって、まったく関心がなかったのです。ここ何年か次々と刊行されるAI関連の書籍も書店で見かけても、意識的に避けていたと思います。

それはSF小説や上記のマンガの世界でよく叫ばれていた「やがて人間は暴走した人工知能によって逆支配されてしまう」といった警鐘そのものを真面に信じていたからです。ですから「そんなAI本を読んだところで、何の役にも立たないだろう」と言う潜在意識がはたらき、AIに対して敵意さえ抱いていたのかも知れません。簡単に言えば、「百害あって一利なし」そのものと決めつけていたのです。
ここでも私は第二の判断ミスを犯したことになります。遅ればせながら、AI関連本を何冊も読んだところで、出遅れ感は早々に解消されず、社会の流れに完全に取り残されたという焦りを感じました。
その間に、パソコンのソフトウェアやスマホのアプリ、そしてWebブラウザなどにも、いつのまにかAIは繰り入れられていていた訳です。
例えば、PhotoshopでAI機能が採用され始めたときも、どちらかといえば歓迎できず、むしろAI機能を避けていたこともあったのです。
しかしながら、理解すれば非常に便利なことが多く、考え方が徐々に変わってきたように思います。
要は、ボクは昔から「食べず嫌い」の傾向が多分にあったようで、大袈裟ですが人生に於いてこの「食べず嫌い」という性格は、どう見ても不利なようです。
そして、IT関連以外の身近なものにもAIは浸透していたことに気が付きます。
さて、そんなことから大いに反省したボクですが、こうした技術進歩のスピードに伴い、実は新たに困ったことが出てきたのです。
それは、またまたPhotoshopの例で恐縮ですが、サブスクのPhotoshopの最新バージョンと、書店に出回っている解説書との間に若干のギャップがあることです。つまり、ギャップとは購入した解説本とその時点のPhotoshopのバージョンとの食い違いです。Photoshopの方が先行していて、本の説明と実際の画面とが一致せず分かりづらい」ことが多々あるのです。「ボタンの位置が、書籍で示された場所になかったり、項目が見つからない」といった事例が比較的多いのです。
バージョンアップを重ねることで、ソフトが使い易くなるのは大歓迎ですが、思わぬ弊害もある訳です。

これは、みなさんも記憶にあるかと思いますが、かつてマイクロソフトのワードやエクセルで、従来のメニューがリボンという名称の新レイアウトに変更されたときの戸惑いを思い出させます。あの頃は、会社内でパソコンの講習を任されていたこともあり、非常に神経を使い苦労した経験がありマイクロソフトを恨みました。
このように私たちユーザーも困りますが、書籍の執筆を行っている方々にとっては、こうした変更は頭が痛いだろうと思いますし、改めてご苦労拝察いたします。
ソフトウェアのバージョンアップやアップグレードに関しては、ソフトウェア業界と出版業界とが連携して更新の時期などを統一するなり、一定のルールを作ることが必要ではないかと素人ながら感じています。
両業界とも悪いことをしている訳ではないので非難はできませんが、要するに、我々ユーザーはソフトウェアのバージョンアップの時期と書籍の発売時期のズレに迷惑している訳で、それを業界間で調整いただければよい訳です。WindowsOSやOfficeソフトなどが一般普及しだした頃は、業界間でその辺は調整されていたようにボクなどは勝手に思っていました。とは言っても、あの頃と今とではネットのセキュリティー環境がまったく異なっている訳で、以前のようにはいかないことも重々承知はしています。ソフトの機能アップだけでなく、現在ではソフトのバグや脆弱性の改善などセキュリティー面での対策は必須で、アップデートなどが頻繁に要求されるのですから、昔のようにいかないことはボクも理解はしています。
しかしながら、ユーザーも上記のような現状に対し困惑していることも確かなのです。
仮に、出版法規や独禁法等に反しないのであれば、上記の改善提案を多少なりとも検討いただけたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
from DaVinci-like
--追記--
*1「ニフティーサーブ」:
現在の@niftyの前身である「ニフティーサーブ」は、1990年代前後に普及したパソコン通信サービスです。
電話回線を使った接続でクローズドネットワークという限定された範囲での通信で、会員間の情報交換の手段として、メールや掲示板やフォーラムなどテキストベースで行われていました。
インターネットの普及とともに2006年に役割を終えました。


